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薬液配管を設置する場合の注意点

薬液配管とは中に特殊な薬剤が流れている配管であり、主に製造業の現場で見ることができます。

その使用目的は製造過程で必要になる薬剤の供給と使用後に廃液を所定のタンクに誘導するためですが、扱っているものが危険物に該当する場合が多くなっているので、使用される配管の素材は薬剤の種類で選別されています。

それは薬液は化学物質を含んでいることから配管の素材と融合して別の物質に変化したり、劣化して漏れ出すと非常に危険だからです。

配管の種類は金属製か樹脂プラスチック製が多くなっていて、設置される外部環境や薬剤の種類で使い分けが行われています。

注意しなければいけないのは化学変化を起こさず耐久性を維持することであり、設置してからも定期的なメンテナンスが必須であり、常にその状態を監視しなければいけません。

また、設置する位置や場所も重要であり、建設時は専門家や技術者の確認が必要になります。

薬液配管は壁や天井に直接設置することはせず、一定の間隔を空けるのが一般的です。

これは壁や天井に固定してしまうと振動が伝わってしまい、継ぎ目が広がって漏れ出してしまったり、流れている薬剤に刺激を与えることで静電気の発生の可能性が高まります。

静電気は可燃性液体の移送では最重要に注意しなければいけない要素であり、そのために配管は静電気の発生を防ぐ素材や塗料が使われています。

その他にも通気性を高めることが必要であり、これが壁などに密着して設置できない理由です。

固定物から離して設置すると空気に流れが起きるので、ホコリの蓄積を軽減して発生した熱を拡散する効果も期待できます。